22歳男子大学生の割り切りの恋

おれはナンパが好きでよく街に出て女性に声をかけている。
今まで何人もの女性をナンパして仲良くなったことがあり、自分で言うのも何だが百戦錬磨のことおれですら驚くような女と出会った。
最初に声をかけると大抵は無視されるか軽くあしらわれる。
おれにはそれにめげずにくらいついていくのだが、そうすることでようやく心がほぐれていき、会話になったりする。
ところがその女ときたら、 「何?ナンパ?」 と身もふたもないようなことを言い、おれが 「そうでーす、ナンパです。
飲みにでも行きません?」 と返すと、 「悪いけど、これから用事があるの。
連絡先渡すから明日連絡してくれる?」 とこちらがきょとんとしてしまうくらい物わかりが良いというか、手回しが良いというか。
「ああ、はい」 とまるでこちらが受け手になったかのように彼女にリードされ、連絡先を交換した。
翌日、言われた通りに彼女に連絡すると、お茶でもしてお話ししましょうと言う。
その場へ行くと彼女は突然、 「割り切りの関係でいいわよね」 と切り出した。
えっ。
おれは耳を疑った。
女性の方から「割り切りで」なんてことばを聞いたことがなかったからだ。
「割り勘で」ならまだしも割り切りでだと!? 「え、ほんとに?割り切りでいいの?」 と間抜けな答えを返してしまうおれ。
「じゃ、決まりね。
また連絡するわ」 と言って彼女は去っていった。
え、本当にそれだけ?会話とかデートとか楽しめなそう。
エッチだけ?それでも一度エッチするまでは引き下がれないという男の性よね。